
退職代行サービスの利用者が増加している一方で、利用することにためらいを感じている方も少なくありません。この記事では、退職代行サービスの利用者がどのような理由でサービスの利用に至ったのかに着目してご紹介します。
退職代行サービスの利用を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
退職代行サービスを利用した理由ランキング
「退職代行モームリ」と「退職代行辞スル」が2024年に公表した調査結果によると、退職代行サービスを利用した理由は以下の結果となりました。
退職代行モームリの公開データ【1位:上司からハラスメントを受けている】

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退職代行を利用した理由ランキング
1位 上司からハラスメントを受けている
2位 上司から退職を止められる
3位 サービス残業がある
4位 勤務外での仕事がある
5位 有給が使えない(圧力がある)
ハラスメントを理由に退職代行サービスの利用を考える方が、全体の3割以上に上るという結果が出ていいるとのこと。
もともと「退職」を申し出ること自体が大きなストレスを伴う行動ですが、普段からハラスメント被害を受けている場合、その負担はさらに増大します。その結果、自力で退職することが難しくなり、退職代行サービスの利用を検討せざるを得ない状況に陥ることも納得できます。
出典:退職代行モームリ:退職代行利用者の退職代行利用の経緯・退職理由
※こちらの記事もおすすめ:信用できない上司の特徴6選
退職代行辞するの公開データ【1位:精神的にしんどい】

業界最安値
退職代行を利用した理由ランキング:正社員
1位 精神的にしんどい
2位 体調不良
3位 仕事内容が合わない
4位 一身上の都合・その他
5位 職場の人間関係
退職代行を利用した理由ランキング:パート・アルバイト
1位 給料が低い
2位 一身上の都合・その他
3位 やりたい仕事ではなかった
4位 職場の人間関係
5位 転職希望
正社員とパート・アルバイトに共通する退職理由として、「入社後のギャップ」と「人間関係」が挙げられます。
近年、企業の人手不足が問題視されるなか、雇用側は応募者に良い印象を与えようと、求人情報に誤解を招きかねない表現を用いる場合があります。
その結果、入社前に抱いていたイメージと実際の業務内容が大きく異なり、困惑して退職に至るケースが増加していると考えられます。
退職理由を深堀り【退職代行サービス】
退職代行サービスを利用する理由に深堀りして見ていきましょう。
ハラスメントなど、人間関係のトラブル
退職理由の中でも「人間関係」が原因で退職を決意する方は多く、退職の意思を会社に伝えにくい状況が生まれやすいのが現状です。
厚生労働省の調査でも、男女ともに「職場の人間関係が好ましくなかった」という理由が3位以内に挙げられています。
とくに、退職を考える原因が日常的に関わる人間関係にある場合、退職する旨を直接伝えることが難しくなるため、退職代行サービスを利用するのは合理的な選択と言えます。
退職の相談をしたら無視された
就業規則を確認したうえで、規則通りに1か月前に退職の意思を伝えても、「今辞めるのはもったいない」「どのような条件なら残ってくれる?」などと説得され、数日にわたって引き止められるケースがあります。
最終的に退職が認められても、会社の都合で「繁忙期が終わるまでは待ってほしい」といったように希望に沿わない退職日を提示される場合もあります。
なるべく早く退職したい
たとえば、退職の意思を会社に伝えて受理されたとしても、関係者からの態度が急に冷たくなったり、過度に仕事を押し付けられたりする「ヤメハラ」を受ける可能性が考えられます。実際、過去にほかの人でそのような事例があった場合など、引き継ぎ期間を避けて早く辞めたいと考える人が多いのも理解できます。
もちろん、円満に退職するためには、きちんと引き継ぎを行うのが理想です。しかし、上記のような状況では、その企業の体制や教育に問題があるため、引き継ぎ期間を避けるのも仕方がないと言えるでしょう。
※こちらの記事もおすすめ:「ヤメハラが怖くて退職を伝えられない」を解決!予防と対処法
退職が言い出しにくい
退職を伝えると
- 引き止められるのではないか
- 周囲との関係が気まずくなるのではないか
- パワハラを受けていた人からさらなる嫌がらせをされるのではないか
といったさまざまな不安から、自分で退職を伝えることにためらいを感じる人がいます。
健康上の理由(肉体的・精神的な体調不良)
健康問題を抱えていると、仕事を続けるのが難しくなる場合があります。無理をすると、状態が悪化する可能性があり、退職の意思を伝えることもストレスを増やす原因となります。
健康を維持するためには、無理をせず適切なタイミングで退職代行サービスの利用を検討しましょう。
有給が使えない
有給休暇は労働基準法で認められた労働者の権利であり、自由に取得できない職場環境は労働者のストレスや不満を増大させる要因となります。
とくに日本では、有給休暇の取得率が他国と比較して低いため、近年の働き方改革の一環として取得促進のためのルールが見直されました。一方で、「人手が足りない」「月に1日まで」など、取得に制限を設ける企業も存在します。このような体制を変えることは容易ではなく、結果として退職を検討するきっかけになる場合も少なくありません。
※出典:日本の有休取得率、世界最低の63% エクスペディア調査日本経済新聞
退職代行サービスを利用した方のリアルな口コミ・体験談
「良い体験談」と「悪い体験談」にわけて体験談をご紹介します。
良い体験談
良かった点 ・・・本当に会社と一言も話さず退職できた。(電話はかかってきたが無視でOKといわれたので本当に無視した。)
後悔している点・・・とくにありません。そもそもちゃんと状況を説明して改善いかない場合は退職する意向を示したのにさらに無視し代行を使わせる会社が悪い。 強いて言うなら代行へ払った費用かな。余計な出費だった。
困ったこと・・・とくにありません。
余計なお世話かもしれませんが、代行サービスはよく選んだ方がいいです。弁護士と提携若しくは監修しているところならベストです。
引用元:教えて!goo
正社員の販売業で働いてましたが、出勤日の朝に依頼しました。当日から職場に出社、連絡する必要はなかったです。
引用元:Yahoo!知恵袋
職場のロッカーの中に制服が入ったままで残りの制服は自宅に保管していると退職代行に伝えました。
制服はクリーニング必須であることが多いため全部自宅に持ち帰ってから退職代行利用したかったですが。
もう我慢出来なかったので咄嗟に決行しました。
ボールペン、メモ帳、修正器、カッター等、私物は廃棄希望と伝えました。
会社フォーマットの退職届を提出する必要があったので自宅に保管していた制服と一緒に郵送して返却しました。
健康保険証も郵送で返却しました。
本人、家族に連絡、接触しないように強く言ってもらえたので利用して本当に良かったです。
今回初めて退職代行を使いましたが、他の方もクチコミされてる通り対応は早く、丁寧でした。 以前別の職場を辞めようか悩んでる際に相談させていただき、結局キャンセルしたのですがその際も対応が良かったです。(スクショはその時のものです) 費用は多少掛かるのでご自身で退職を伝えられるのが1番良いですが、言いにくい・精神的負担を無くしたい・すぐ辞めたい等あれば利用するのはオススメです。
引用元:退職代行モームリ
退職届と自分が退職後に欲しいものを書いて郵送するだけで退職できました‼️ 今までの退職手続きが何だったのかと思います。もう利用しないのが理想ですが、機会があるなら利用させていただきます。ありがとうございました。
引用元:退職代行EXIT
始まりから終わりまでとてもスムーズで、今どんな状況なのかもシートに記入していくだけで完成してしまいました! 振込が終わった後、先に振込がちょっと怖いなと思っていましたが、そこから1時間ほどで退職が完了して驚いています。 その後の悩みや今後の動きなども相談したら乗っていただけるみたいで安心出来るかなと思います。
引用:退職代行ガーディアン
少し特殊な環境での退職代行の依頼となりましたが、結果本当に頼んでよかったです。 前日にお願いして、当日の10時半頃には退職代行が完了した旨のご連絡をいただきました。 個人間だとごねられると思ったので、初めて代行サービスをお願いしたのですが、本当にスムーズに進めていただきました。 残業代や有給消化についても交渉いただけるので、安心して任せられます。
引用:退職代行ガーディアン
悪い体験談
再就職サービス?の勧誘電話が土曜日にも入ってきてしつこいので 何とかして頂きたいです。 退職代行の対応に関しては、若干事務的なように感じましたが最後まで対応して頂いたのはかなり助かりました。ありがとうございました。
引用:退職代行EXIT
大変お世話になりました。 ひとつだけ気になった点があり投稿します。午前中にお電話していただけると思っていたのでおまかせしていたのですが、お昼の時間に電話していただいたようで、当然私が事故にあったのかと午前中現場は騒然としていたそうです。バイトならまだしも正社員なので午前中の早い時間にお願いしたかったです、前日に 何時に電話しますと一言欲しかったです。他の退職代行を使った方はそのような対応をしていただけていたようなので少し残念でした。 ありがとうございました。
引用:退職代行モームリ
辞めたくても引き留め、引き伸ばしにあっている複数の他の社員を目の当たりにしてました。自分も心身共に疲れて辞める考えでした。こんな状況から、どうなんだろうと駆け込みました。親身に話を聞いていただけ、どれだけ安心できたか、もう感謝してます。
引用:退職代行トリケシ
この度、家庭の都合で急遽退職が必要となり、 退職代行様を利用させて頂きました。 退職代行様の存在はテレビでも話題に上がり、知ってる人も多い様でしたが、私はこの度初めて知ったので、使う事に不安もありました。LINEでのやり取りの中で、不安な事や聞きたい事を色々質問し、それに対して返信を頂いていくうちに、不安な気持ちも和らぎ利用させて頂くことに決めました。 私の場合は、職場に退職希望を伝えてものらりくらりと対応され、家庭の事情で出勤出来ない状況になっているのに、退職について決められている会社の規約を突きつけられて、なかなか退職出来ずに困っていました。 退職代行様に依頼してからは、直ぐに動いて頂き、会社との直接のやり取りもなく、安心してお任せできました。 初めは迷う事があるかも知れませんが、【退職代行】というシステムは、ストレスからも解消されるため、本当に使って良かったと思っています。
引用:退職代行トリケシ
口コミ評価が高い退職代行サービス【運営元別3選】

退職代行サービスには、大きく分けて民間企業が運営するもの、労働組合が運営するもの、弁護士が運営するものの3種類があります。
それぞれに特徴があり、選び方によってサービス内容やサポート範囲が異なります。ここでは、口コミ評価の高い退職代行サービスを運営元ごとにご紹介します。
民間運営:退職代行モームリ|顧問弁護士在籍、業界トップクラスの知名度と実績

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こんな人におすすめ!
✅今すぐ相談したい
✅料金を安く抑えたい
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✅契約前に仕事について相談したい
退職代行モームリは、株式会社アルバトロスが運営する民間の退職代行サービス。ユニークな名前で注目を集め、退職代行サービスの認知度を高めた火付け役としても知られています。
多数のメディアやYouTubeなどのSNSで取り上げられ、実際の退職代行の様子や流れが紹介されているため、その透明性が依頼を検討する人にとって安心材料となっています。
依頼料金が22,000円からと比較的安価であり、コストを抑えたい人にとってメリットが大きいでしょう。
夜間もスタッフが交代で勤務しているため、「今すぐ相談したい」と急を要する方から評価が高く、さらに、「ご安心くださいね」など、利用者の気持ちに寄り添ったメッセージも好評で、不安を和らげる丁寧な対応が魅力のサービスです。
労働組合運営:退職代行ガーディアン|非弁行為の心配なし

24時間受付☆有給交渉可能
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✅今すぐ相談したい
✅有給消化して辞めたい・有給が無いけどすぐに辞めたい
✅非弁行為が不安が弁護士に依頼する予算がない
退職代行ガーディアンは、東京都労働委員会に認証されている法適合の合同労働組合が「運営」する退職代行サービスです。
労働組合は団体交渉(※)を有するため会社との交渉力が強く、より依頼者の希望に応じた退職プロセスを実現してもらえる点が魅力です。
24時間365日の対応体制で、急な退職希望にもフレキシブルに対応してもらえます。
※労働条件や職場環境の改善を求めて会社と話し合うことができる法律で認められた権利
弁護士運営:弁護士法人みやび|すべての依頼完了まで無期限サポート

弁護士が対応☆複数プランから選べる
こんな人におすすめ!
✅確実に辞めたい
✅今すぐ相談したい
✅パワハラや給料未払いなどの問題がある
✅複数のプランから選びたい
✅SES/公務員/個人事業主など複雑な雇用形態の方
弁護士法人みやびは、労働問題に精通した弁護士が対応する退職代行サービスです。法律のプロであることから、他社で断られた難しいケースにも対応可能で、全国47都道府県から利用できます。
最大の特徴は、無期限のアフターフォローが受けられる点です。退職後の問題も気軽に相談できるため安心感があり、未払い給与の請求や損害賠償請求など、トラブルにも幅広く対応可能。
3つのプランから選べるため、雇用形態やサポートの手厚さに応じて、自分の状況に合ったサポートを受けられます。
なお、弁護士による交渉で回収した金額の20%が追加費用となるため、事前に確認しておきましょう。
まとめ
退職代行サービスは、さまざまな理由から退職を考える労働者にとって有効な手段であり、ストレス軽減や円滑な退職プロセスをサポートします。とくに労働条件、パワハラといった、自分自身で解決することが難しい場合、退職代行サービスを利用することで安全に退職できる可能性が高まるでしょう。
退職代行の利用を考えている方は、信頼できる退職代行サービスを見極めるために、まずは各サービスや実績を比較してみましょう。
適切な対応やトラブル回避策を事前に確認し、新たなキャリアの一歩を自信をもって踏み出すための準備を怠らないことが成功への鍵となります。
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株式会社Amazia Link
LogsFix編集部
本記事はLogsFixを運営する株式会社Amazia Linkが企画・監修を行いました。