見切りをつけた方がいい会社の特徴と見限るタイミング!働き続ける最大のリスクとは?

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公開日:2024.10.22

このまま、この会社で働き続けても良いのだろうか?

そんな不安を抱える方も少なくないのではないでしょうか。

  • 人間関係や職場の雰囲気が良くない
  • 常に人手が足りない
  • 給料が上がらない
  • 長時間労働が必要

など、見切りをつけた方が良い会社には共通する特徴があります。

この記事では、そうした会社の特徴や見限るタイミングについて解説します。また、働き続けることでどのようなリスクがあるのか、そして退職を決めた際に準備すべきこともあわせて紹介します。自分のキャリアや生活を守るために、行動を起こすタイミングを見極めましょう。

見切りをつけた方がいい会社の特徴

仕事に対する不満や将来への不安を抱えている方は少なくありません。

令和5年度に厚生労働省が行った「労働安全衛生調査」によると、

現在の仕事や職業生活に関することで
強い不安、悩み、ストレスとなっていると感じる事柄がある…=82.7%(令和4年度調査では82.2%)

という数値が公表されました。そのような不安やストレスを感じる状況が長期化すると、心身の健康を害するリスクが高まります。

ここでは、「見切りをつけた方がいい会社」の特徴について詳しく解説していきます。以下の項目に該当する点がある場合は、早めの対策を検討しましょう。

サービス残業が多い

サービス残業は明確な違法行為です(労働基準法第37条)。

サービス残業が多い会社は、従業員に対して不当な労働を強いているため、早々に見切りをつけるべきです。このような環境では、本来支払われるべき賃金が未払いであるだけでなく、長時間労働による健康被害のリスクも高まります。また、サービス残業の常態化は、労働基準法に違反しているにもかかわらず改善を試みていない証拠です。経営層やマネジメント層のコンプライアンス意識の低さを示しているため将来的に大きな問題に発展する恐れがあります。

後々のためにサービス残業として稼働した時間帯や日付、業務内容を記録しておくことをお勧めします。

離職率が高い・定着率が低い

離職率,令和4年,厚生労働省データ

厚生労働省が行った「令和4年雇用動向調査結果の概況」によると、令和4年1年間の離職率は15.0%(前年比1.1ポイント増加)。この数値は一般労働者とパートタイム労働者を合わせたもので、内訳としては一般労働者が11.9%パートタイム労働者が23.1%となっています。

自社の離職率が、日本企業の平均や業界平均と比べて高いか低いかを確認してみると良いでしょう。

  • 計算方法 「離職者数÷従業員数×100」

離職率が高く、定着率の低い会社は、従業員の不満が蓄積されている可能性が高いため、早めに見切りをつけてもよいかもしれません。このような環境では、人材の流出が続くことで、残された従業員の業務負担が増大し、さらなるストレスや疲労につながります。

特に注意が必要なのは、連鎖退職が起こった職場です。連鎖退職とは、ある従業員の退職をきっかけに、他の従業員も次々と退職していく現象を指します。

主な原因としては

  • 労働環境や賃金の不満
  • 上司の不適切なマネジメント
  • 人手不足による業務過多

などが挙げられます。

連鎖退職が起こるような職場では、残された従業員の負担がさらに増大し、悪循環に陥る可能性が高くなります。あなたの職場がこのような状況に該当する場合は、早めに見切りをつけることを検討すべきでしょう。

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有給休暇の取得が難しい

有給休暇の取得が難しい会社は、従業員の健康や私生活を軽視している可能性が高いため、早めに見切りをつけるべきです。有給休暇は労働者の権利として法律で定められており、その取得を妨げることは違法行為にあたります。

労働基準法によって認められている有給休暇取得の条件は以下の通りです。

労働基準法で認められている有給取得の条件

雇入れの日から6カ月間継続勤務していること
全労働日の8割以上を出勤していること

参照:厚生労働省|年5日の年次有給休暇の確実な取得わかりやすい解説(p4)     

これらの条件を満たしている従業員に対しては、会社は有給休暇を与えなければなりません。しかし、実際には「人手が足りない」「忙しい時期だから」といった理由や、なかには暗黙の了解で、有給休暇の取得を阻害する企業も存在します。

このような状況は、従業員のワークライフバランスを崩し、心身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。また、法令遵守の意識が低い企業では、他の面でも不利益を被っている場合があるため、早めの退職を検討することが望ましいでしょう。

給与や賞与の未払いがある

給与や賞与の未払いがある会社は、財務状況が悪化している可能性が高いため、早めに見切りをつけるべきです。給与未払いは、会社の資金繰りに深刻な問題があることを示しています。

また、賞与が年々減少していることや給与の支払いミスが続く場合にも注意が必要です。これらの兆候は、会社の業績不振や経営管理が杜撰(ずさん)であることを示唆しています。業績不振の場合、将来的に給与の遅配や削減、さらには人員整理などの事態に発展する可能性があります。

経営管理がしっかりしていない場合、給与以外の面でも従業員に不利益が生じる可能性があります。たとえば、社会保険料の納付漏れや労働条件の不当な変更などが起こりやすくなります。

ハラスメントが常態化している

ハラスメントが常態化している会社は、コンプライアンスへの意識が低く、心身の健康や職場の生産性にも悪影響を及ぼすため、早急に見切りをつけましょう。

ハラスメントにはさまざまな種類があり、それぞれの特徴を理解することが重要です。

ハラスメントの種類概要
パワーハラスメント職場での地位や人間関係の優位性を利用した、業務の適正範囲を超えた言動
セクシャルハラスメント相手の意に反する性的な言動や行為
マタニティハラスメント妊娠・出産・育児に関連して行われる嫌がらせや不利益な取り扱い
パタにティハラスメント男性の育児休業取得や育児参加に関連して行われる嫌がらせや不利益な取り扱い
モラルハラスメント言葉や態度、身振りや文書などによって、人格や尊厳を傷つけたり、不快な思いをさせたりする行為
結婚ハラスメント結婚や結婚生活に関して行われる嫌がらせや不当な干渉
アルコールハラスメント飲酒を強要したり、飲めない人に対して嫌がらせをしたりする行為
ヤメハラ退職を申し出た社員に対して行われる嫌がらせや退職を阻止しようとする行為

ハラスメントが常態化している職場では、被害者だけでなく、周囲の従業員も精神的なストレスを抱えやすくなります。また、このような環境では個人の能力を十分に発揮することが難しく、キャリアの成長も阻害される可能性があります。

人間関係が悪い

人間関係が悪い会社は、メンタルヘルスや業務効率に悪影響を及ぼすため、早めに見切りをつけるべきです。特に上司との関係が悪い場合、成長やキャリアの発展が妨げられます。

職場の人間関係が悪い兆候としては、以下が挙げられます。

  • コミュニケーションの欠如や誤解が頻繁に起こる
  • チームワークが機能せず、個人主義が蔓延している
  • 陰口や噂話が日常的に行われている
  • 上司からの一方的な指示や命令が多く、部下の意見が尊重されない
  • 同僚間での競争が過度に激しく、協力的な雰囲気がない

このような環境では、日々のストレスが蓄積され、心身の健康を害するリスクが高まります。また、業務の効率や質にも悪影響を及ぼし、個人のパフォーマンスや成長の機会も制限されてしまいます。

特に上司に意見を言えない状況は深刻です。建設的な意見交換や提案ができない環境では、新しいアイデアや改善の機会が失われ、個人の成長も組織の発展も望めません。

仕事内容に将来性を感じない

仕事内容に将来性を感じない会社は、キャリア成長を妨げるため、早めに見切りをつけるべきです。そうしなければ、スキルや経験が陳腐化し、将来の選択肢を狭めてしまいます。

将来性を感じない状況には、以下のようなケースが考えられます。

  • 業界自体が衰退している
  • スキルのつかない業務ばかり任される
  • 出世スピードが遅い
  • 新しい技術や知識を学ぶ機会がない

このような状況に置かれていると、時間の経過とともに転職市場での価値が低下し、キャリアの選択肢が狭まってしまう恐れがあります。また、やりがいや成長を感じられない仕事を続けることで、モチベーションの低下や精神的なストレスを引き起こす可能性もあります。

したがって、仕事内容に将来性を感じない場合は、自身のキャリアと市場価値を守るために、早めに退職を検討することが賢明です。

見切りをつけた方がいい会社を見限るタイミングやサイン

会社に対する不満や将来への不安を抱えていても、実際に退職を決意するのは容易ではありません。しかし、自身の健康や日常を守るためには、見切りをつける勇気も必要です。

ここでは、会社を見限るべきタイミングについて、具体的な兆候を交えて解説します。これらの症状が現れ始めたら、早めの対策を検討することをおすすめします。

出勤前に体調が悪くなる

過度なストレスが長期間続いた場合、身体に何かしらの異変が起こることがあります。

例えば、頭痛や胃痛、めまいといった症状が出現し、出勤前に吐き気を催したり、涙が止まらなくなったりするなど人によってさまざまです。このような状態は、単なる一時的な体調不良ではなく、深刻なストレスの表れである可能性が高いです。

特に注意が必要なのは、吐き気や何もないのに涙が出る現象が頻繁に起こる状態です。これらの症状は、心身のバランスが崩れている証拠であり、既にうつ病や不安障害などの精神的な疾患を持っている可能性も考えられます。

心身の健康は何よりも大切です。体調不良が慢性化し、日常生活に支障をきたすようになれば、それは会社を見限るべき明確なサインといえるでしょう。

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プライベートも楽しめなくなっている

休日や余暇の時間が、仕事のストレスから解放されるはずの大切な時間であるにもかかわらず、リフレッシュできない状態に陥っている場合は危険信号です。具体的には、休日に仕事の心配が頭から離れず、ゆっくり休養できない、あるいは休日出勤が当たり前になっており、プライベートな時間の確保が困難になっているといった状況が挙げられます。

さらに、現在の立場で休日も満足に取れないのであれば、昇格してより責任ある立場になった際には、残業や休日返上による負担がさらに増大することは容易に想像できます。

ワークライフバランスが崩れ、プライベートの充実が図れない環境は、長期的には個人の成長や幸福度を著しく低下させるため、会社を見限るタイミングだと考えるべきでしょう。

例えば、10歳ほど年上の先輩や上司を見てみてください。休日やプライベートの時間を充実させているように見えますか?もしそうでなければ、10年後のあなたも同じような状況に陥る可能性があります。

仕事にやりがいを感じず気分が沈む

日々の業務に対してモチベーションが上がらず、常に憂うつな気分に覆われている状態は、会社を見限るべきサインの一つです。具体的には、以前は楽しみだった仕事が単調で退屈に感じられる、新しいプロジェクトや挑戦的な課題に対しても興味が湧かない、あるいは自分の貢献が会社や社会にとって意味があるのか疑問を感じるといった状況が挙げられます。

このような心理状態が続くと、業務効率の低下だけでなく、自己肯定感の喪失や将来への不安感の増大につながります。また、周囲の同僚や上司との関係性にも悪影響を及ぼし、職場での孤立感を深める可能性があります。

見切りをつけた方がいい会社で働き続けるリスクやデメリット

見切りをつけた方がいい会社で働き続けることは、現在の仕事生活の質を低下させるだけでなく、個人の健康や将来のキャリアにも深刻な影響を及ぼす可能性があります。ここでは、そのような環境で長期間働き続けることによって生じる主なデメリットについて解説します。

体調不良・うつ病になる可能性がある

最大のリスクは、慢性的なストレスが引き金となり、さまざまな健康問題を引き起こす点です。一度発症すると、回復には時間がかかり、最悪の場合、仕事を頻繁に休むなど、生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。

具体的には、以下のような症状が出てしまう可能性があります。

  • うつ病:気分の落ち込み、意欲の低下、不眠、食欲不振など
  • 胃潰瘍:みぞおちの痛み、吐き気、食欲不振、体重減少など
  • 不眠症:寝つきが悪い、夜中に目が覚める、朝早く目覚めてしまうなど
  • 自律神経失調症:めまい、動悸、頭痛、胃腸の不調など
  • 摂食障害:極端な食事制限や過食と嘔吐を繰り返すなど

これらの症状が現れ始めたら、すぐに専門医の診察を受け、必要に応じて職場環境の改善や転職を検討することが賢明です。

自己肯定感や仕事のモチベーションが低下する

見切りをつけた方がいい会社で働き続けると、自己肯定感や仕事へのモチベーションが著しく低下するリスクがあります。不適切な評価システムや成長機会の欠如、過度なプレッシャーなどにより、自分の価値や能力に対する自信を失っていく可能性が高まります。

具体的には、自分の意見や提案が常に否定される環境では、次第に新しいアイデアを出すことを躊躇するようになります。また、努力が適切に評価されないと感じると、仕事に対する意欲が失われ、最低限の業務をこなすだけの状態に陥りやすくなります。

さらに、長期的な目標や将来のビジョンが見えない状況では、日々の業務にやりがいを感じられなくなり、単調で退屈な日々を過ごすことになります。このような状態が続くと、自己成長の機会を逃し、キャリアの停滞を招く恐れがあります。

自己肯定感や仕事のモチベーションの低下を感じたら、早めに環境の改善や転職を検討することが重要です。

時間を無駄にして転職に不利になる可能性がある

見切りをつけた方がいい会社に長期間留まり続けることは、貴重な時間を無駄にし、将来の転職活動に不利な影響を及ぼす可能性があります。特に、スキルアップの機会が少ない環境や、業界の最新トレンドから取り残されるような職場では、市場価値の低下を招きかねません。

例えば、同じ業界の他社と比較して、新しい技術やノウハウの習得が遅れることで、転職市場での競争力が低下する恐れがあります。また、前段とも関連しますが、モチベーションの低下により、自己啓発や能力開発への意欲が失われ、結果として個人の成長が停滞してしまう可能性も高くなります。

さらに、年齢が上がるにつれて、転職市場での選択肢が限られていく傾向があります。そのため、現在の環境に不満を感じながらも決断を先延ばしにすることで、理想の転職先を見つける機会を逃してしまう可能性があります。

時間は有限であり、一度失った時間を取り戻すことはできません。そのため、現在の環境に問題を感じたら、速やかに行動を起こすことが重要です。自身のキャリアと市場価値を守るためにも、適切なタイミングで転職を決断し、新たな成長の機会を掴むことが賢明といえるでしょう。

退職を決めたときに準備しておくべきこと

退職を決意したら、スムーズに次のステップに進むために適切な準備が必要です。慌てて退職すると、さまざまなトラブルや不利益を被る可能性があります。

ここでは、退職を決めたときに準備しておくべき重要な事項について解説します。

退職に関する就業規程を確認しておく

まず会社の就業規則や労働契約書を確認し、退職に関する規定を把握することが重要です。多くの企業では、退職の申し出から実際の退職日までの期間や、必要な手続きについて明確に定めています。

一般的に、期間の定めのない雇用契約の場合、民法では2週間前に退職の申し出をすれば退職できると定められています。しかし、実際には1ヶ月前や2ヶ月前といった、より長い期間の申し出を求める企業も少なくありません。

就業規則を確認することで、退職までのスケジュールを適切に立てることができます。また、退職金の有無や計算方法、健康保険や年金の手続きなどについても確認しておくことが大切です。これにより、予期せぬトラブルを避け、スムーズな退職プロセスを進めることができるでしょう。

引き継ぎ資料を準備しておく

円滑な退職と、退職後の良好な関係維持のために、適切な引き継ぎ資料の準備は欠かせません。担当していた業務の詳細、進行中のプロジェクトの状況、取引先との関係など、重要な情報を文書化しておきましょう。

引き継ぎ資料には、日常的な業務の手順書やチェックリスト、重要な連絡先リスト、定期的なタスクのスケジュールなども含めると良いでしょう。また、特殊な知識や経験が必要な業務がある場合は、その要点や注意点も記載しておくと、後任者にとって非常に有用な情報となります。

有給休暇を消化しておく

退職を決めたら、残っている有給休暇を可能な限り消化しておくことをおすすめします。有給休暇の取得は法律でも定められている労働者の権利であり、退職時に消化せずに失効してしまうのは非常にもったいないことです。

有給休暇の取得方法については、会社の方針や業務の状況に応じて柔軟に対応することが大切です。一度に長期の休暇を取得するのが難しい場合は、退職日までの期間で分散して取得する方法もあります。また、退職日前に有給休暇を消化し、実質的に早めに退職する形を取ることも可能です。

有給休暇を消化することで、心身のリフレッシュや次のキャリアに向けての準備時間を確保することができます。また、金銭的な面でも有給休暇分の給与を受け取ることができるため、退職後の生活に余裕を持たせることができるでしょう。

転職活動を進めておく

並行して転職活動を進めておくことが賢明です。現在の職場に不満があっても、次の就職先が決まっていないまま退職してしまうと、経済的な不安や焦りから、適切でない転職先を選んでしまう可能性があります。

転職活動を進める際は、自身のキャリアプランや価値観を十分に見つめ直し、理想の職場像を明確にしておくことが重要です。また、業界の動向や求人市場の状況なども把握しておくと、より効果的な転職活動が可能になります。

転職エージェントの活用やSNSなどでの情報収集も有効です。ただし、現在の職場にまだ退職の意思を伝えていない段階では、転職活動の事実が勤務先に知られないよう注意が必要です。

どうしても言えない場合は退職代行サービスも選択肢の一つ

退職の意思を直接伝えることが困難な状況に陥った場合、退職代行サービスの利用を検討する価値があります。退職代行サービスとは、従業員に代わって退職の意思を会社に伝え、必要な手続きを代行するサービスです。

このサービスを利用することで、直接の対面や交渉を避け、ストレスを抑えた退職プロセスを進めることが可能となります。

注意点として、退職代行サービスの運営元は、一般法人、労働組合、弁護士の3つに大別され、それぞれの運営元によって、提供できるサービスの範囲や法的な権限が異なります。

以下の表は、運営元ごとの業務内容の違いを示しています。

業務内容退職代行サービスの運営者
一般法人労働組合弁護士
退職意思を伝える
退職条件を伝える×
有給消化の交渉×
給与支払い交渉×
離職票の請求×
裁判対応××

この表から分かるように、一般法人が運営する退職代行サービスでは、基本的な退職の意思伝達と条件の伝達のみが対応範囲のため「退職すること」のみを目的とする方におすすめです。一方、労働組合や弁護士が運営するサービスでは、より広範囲な交渉や手続きの代行が可能となります。

民間企業が労働組合と「提携」することで「交渉可能」としている退職代行サービスも増えていますが、非弁行為に該当する可能性があるとも言われています。ここについては現時点で見解が分かれているため、不安がある方は、「労働組合運営」か「弁護士運営」の退職代行サービスを利用するとより安心です。

退職代行サービスのメリット・デメリット

退職代行サービスには、いくつかの明確なメリットとデメリットがあります。メリットとしては、直接の対面を避けられること、専門家のサポートを受けられること、時間と労力を節約できることなどが挙げられます。特に、パワハラや過度な引き留めが予想される場合、心理的な負担を大幅に軽減できる点は大きな利点です。

一方、デメリットとしては、費用がかかること、会社との関係が悪化する可能性があること、自身の意思を直接伝えられないことなどが挙げられます。また、一般法人が運営するサービスを利用した場合、交渉力に限界があり、希望通りの条件で退職できない可能性もあります。

これらのメリット・デメリットを踏まえると、退職代行サービスは以下のような人におすすめといえます。

  • パワハラや過度な引き留めが予想される人
  • 精神的なストレスや体調不良で直接交渉が困難な人
  • 複雑な労働問題を抱えている人
  • 時間的余裕がなく、迅速な退職プロセスを必要としている人

ただし、可能であれば自分で退職の意思を伝えるのがベストです。直接コミュニケーションを取ることで、互いの理解を深め、円満な退職を実現できる可能性が高まります。退職代行サービスは、あくまでも最後の手段として検討すべきでしょう。

退職代行サービスのデメリットについて:退職代行利用のデメリットとは?

退職代行サービスの選び方のポイント

退職代行サービスを選ぶ際は、まず、サービスの運営元を確認しましょう。前述の通り、一般法人、労働組合、弁護士では提供できるサービスの範囲が異なります。自身の状況に応じて、適切な権限を持つ運営元を選択することが大切です。

次に、料金体系を確認します。多くのサービスは定額制ですが、オプションサービスによって追加料金が発生する場合もあります。予算と必要なサービス内容を照らし合わせて、最適なプランを選びましょう。

実績や評判も重要な選択基準です。過去の成功事例や利用者の口コミを参考にすることで、サービスの信頼性を判断できます。特に、自身の状況に近い事例の成功実績があるサービスを選ぶと良いでしょう。

さらに、サポート体制にも注目します。24時間対応可能か、LINEなどのメッセージアプリでの相談が可能かなど、自身のニーズに合ったコミュニケーション手段を提供しているかを確認しましょう。

最後に、退職後のサポートの有無も考慮に入れます。転職支援や失業保険の申請サポートなど、退職後のフォローアップサービスを提供している業者もあります。長期的な視点で自身のキャリアをサポートしてくれるサービスを選ぶことで、より安心して退職プロセスを進められるでしょう。

まとめ

見切りをつけた方がいい会社の特徴を理解し、適切なタイミングで行動を起こすことが重要です。長期間働き続けることで生じるリスクを認識し、自身の健康とキャリアを守るために早めの対策が必要です。退職を決意したら、就業規程の確認や引き継ぎ資料の準備など、円滑な退職プロセスのための準備を怠らないようにしましょう。場合によっては退職代行サービスの利用も検討し、自身にとって最適な方法で次のステップへ進むことが大切です。適切な判断と行動により、より充実したキャリアと人生を築くことができるでしょう。

株式会社Amazia Link

LogsFix編集部

本記事はLogsFixを運営する株式会社Amazia Link編集部が企画・監修を行いました。