
上司が信用できない
人間関係でストレスが溜まる…
そんな悩みを抱きながら仕事を続けるのは、誰にとっても辛いものです。
職場の悩みの中でもとくに多いのが「人間関係」です。相手によって態度を変えたり、部下を守る意識がなかったりする上司に対して、不信感を抱くことは珍しくありません。
この記事では、信用できない上司へ不信感を抱きながら働き続けることのリスクや、ストレスを溜めずに上手に付き合う方法、どうしても改善されない場合の対処法についてもご紹介します。
信用できない上司の特徴7選
職場において上司との関係は非常に重要ですが、会社は選ぶことができても上司は選べません。
そのため、時として信頼関係を築くことが難しい上司に遭遇することがあります。
ただし、「信頼できる上司」の定義や感じ方は人によって異なります。
上司は会社の発展のために成果を上げる役割を持つため、必ずしも常に優しく接したり話を聞いたりする立場とは限りません。まずは、この点を理解しておくことが大切です。
以上を踏まえたうえで、「信用できない上司」によく見られる以下6つの特徴を解説します。
- 相手や気分で態度を変える
- 間違いやミスを認めない
- 揚げ足をとる
- 部下を守る意識がない
- 個人情報や守秘義務の認識が甘い
- 仕事に対する誠実さが欠如している
1、相手や気分で態度を変える
信用できない上司の典型的な特徴の一つに、相手や自身の気分によって変える態度があります。
たとえば、同じミスでも、相手やそのときの気分によって対応が変わることがあります。ある人には厳しく叱責する一方で、別の人には軽く流してしまう──そんな場面に心当たりがある方も多いのではないでしょうか。
また、上層部が来ると態度が急変し、普段の横柄な態度から一変して丁寧な言葉遣いになるといったこともあります。
上司と部下で言葉遣いや距離感が変わるのは自然なことですが、露骨な態度は不信感を抱きますよね。
陰口を言うのも、信用できない上司の特徴の一つです。
部下の評判を下げるような発言を他の従業員にすることで、チーム内に不和を生じさせるだけでなく、「自分も陰で言われているのではないか」という不安を招きます。このような言動は、周囲の影響を客観視できていない証拠であり、視野の狭さが際立つ特徴と言えるでしょう。
2、間違いやミスを認めない
明らかな誤りを指摘されても認めず、自分のミスで問題が起きたにもかかわらず責任を他人に押しつけるような姿勢は、信頼できない上司の典型です。
自分の非を認めない人には、正直さや責任感が欠けており、いざというときに「この人なら大丈夫」とは思えません。
本来、間違いを素直に認め、すぐに改善へと動けることこそが、真のリーダーシップに必要な資質です。
3、揚げ足をとる
「揚げ足を取る」とは、相手の言い間違いや発言の一部を取り上げて責めたり、皮肉を言ったりする行為を指します。このような行動を繰り返す場合、部下は上司からの指摘を建設的なアドバイスと受け取ることができず、むしろ萎縮し、発言や行動を控えるようになってしまいます。
例えば部下が
会議は明日行う予定です
と関係者にメールで連絡した際に
『行う予定』じゃなくて、『開催する予定』って言わないと。ちゃんとした言葉遣いをしないと恥ずかしいよ?
などと、発言を執拗に指摘するなど、小さな言い誤りを大げさに指摘するなどが挙げられます。些細なことに揚げ足を取る人は、常に自分が相手より上の立場にいたいという心理を持っています。
部下から信用される上司であれば、相手を尊重し、「1つ1つの言葉にも気を配ろう!」とポジティブに改善に向けたフィードバックを行いますよね。
4、部下を守る意識がない
部下を守る意識がない上司は、そもそも信頼関係の土台を築くことができません。
たとえば、クライアントからクレームが入った際、「それは○○さんの担当ですから」と上司が責任を放棄し、部下にすべての対応を任せるケースがあります。一見すると担当範囲の明確化にも思えますが、実際には“最終的な責任を引き受ける覚悟”が見えず、部下としては「見捨てられた」と感じやすい状況です。
さらに、自分の失敗を部下に責任転嫁するのも特徴です。納期の遅れを「部下の能力不足」と断定したり、予算オーバーを「部下の管理が甘いから」とすり替えたりする場面があるかもしれません。こうした言動は、現場の士気を下げるだけでなく、「この上司のもとでは、いざというときに守ってもらえない」と不信感を強く抱かせる要因になります。
また、自分には甘く部下には厳しい、“ダブルスタンダード”な態度も要注意です。たとえば、部下には厳しい納期を課しながら、自分の作業の遅れには何も言わない。部下の些細なミスには強く叱責するのに、自分の重大なミスは軽く済ませてしまう――このような態度は、明らかに公平性を欠き、信頼を失いやすいポイントです。
本来、部下を守る姿勢は「ただの優しさ」ではなく、リーダーとしての責任感や覚悟の表れです。そこが欠けている上司に対して「この人の言葉は信用できない」「困ったときに頼れない」と感じるのは、決して間違った感覚ではありません。
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5、言行不一致
言行不一致とは文字の通り、口で言うことと行動に矛盾があることを意味します。
たとえば
- 「報連相が大事」と言うが、報告すると「そんなことまで言わなくていい」と指摘する
- 「効率的に仕事をして」と言うが、非効率なやり方を押し付ける
- 「主体性をもて」と言うが、細かく指示を出しすぎて裁量を与えない
- 「有給は自由に取っていい」と言うが、実際に申請すると嫌な顔をする
このような言動は、言葉に重みや説得力を欠くため、信頼を築くことができません。
6、個人情報や守秘義務の認識が甘い
個人情報や守秘義務への意識が低いのも、信用できない上司の特徴の一つです。
たとえば、部下のプライベートな情報を他人に軽々しく漏らす人もいます。これは明らかなプライバシー侵害であり、繊細な相談や悩みは打ち明けない方が良いでしょう。
7、仕事に対する誠実さが欠如している
信用できない上司の特徴として、仕事に対する誠実さの欠如があります。例えば重要なプロジェクトの進捗状況について、必要な情報を部下と共有しないといったケースがあげられるでしょう。
ある日、部下が上司に進捗報告を求めても、「今は忙しいから後で」と言って取り合わず、結果として部下が適切な判断を下せずに仕事が遅れてしまうような状況が発生します。
このような行動は、チームの生産性を低下させ、プロジェクトの成功まで危うくします。
【対処法】信用できない上司と「ストレスを溜めない」付き合い方
信用できない上司との関係は、職場での大きなストレス要因となりがちなので、「どうにか状況を変えたい」とこの記事にたどり着いた方もいるかもしれません。
しかし、「人は変わらない」という言葉を耳にするように、相手に改善を求めても難しい場合がほとんどです。
そんなときは、自分の考え方や行動を変えてみることをおすすめします。
ここでは、信用できない上司と上手に付き合うための具体的な行動や考え方を紹介します。
自身のキャリア・仕事の目的達成に集中する
上司への不信感が募っていたとしても、自身のキャリアまでその影響で台無しにしてしまうのは非常にもったいないことです。むしろ、このような状況下だからこそ、自身のキャリアやプロジェクトの達成に注力するのはいかがでしょうか。
たとえば、現在携わっているプロジェクトの目標を明確にし、その達成に向けて全力を尽くすことで、自己成長の機会を見出すことができます。上司の言動に一喜一憂するのではなく、自分自身の成長や成果に焦点を当てることで、職場での満足度を高めることができるでしょう。
管理職や人事部に相談する
信用できない上司との問題に一人で対処しようとするのではなく、他の管理職や中立的な立場の人事部に相談することも有効な方法です。ただし、相談する際は、上司の悪口や中傷を言うのではなく、具体的な状況や問題点を客観的に説明するよう心がけましょう。
たとえば、上司から「このプロジェクトを進めておいて」と言われたものの、具体的な進め方や期限、優先事項についての詳細な指示がなく、チーム内で作業内容の解釈がバラバラになってしまいました。その結果、納期に遅れが生じたり、クライアントの要求に合わない成果物ができてしまったりして、修正対応に追われることになりました。
といった具体的な事例を挙げ、改善策を一緒に考えるアプローチが望ましいです。
感情的にならずに事実を述べることで、周囲も状況を把握しやすくなります!
また、人事部門や上位の管理職に相談する場合は、メールのやり取りや会議の議事録など、客観的な事実を示せるものを用意しておくと、より建設的な対話ができます。
コミュニケーションは最低限にする
信用できない上司とのコミュニケーションは、必要最小限に留めても良いでしょう。ただし、業務に支障をきたさないよう、報告・連絡・相談は抜かりなく行うことが重要です。
例えば、プロジェクトの進捗状況や重要な意思決定事項については、簡潔かつ明確に伝えるようにしましょう。後々の誤解や問題を防ぐことができます。
また、上司との対話が必要な場合は、可能な限り他の同僚や関係者の同席を求めることも一案です。これにより、会話の内容に関する証人を確保し、トラブル回避につながります。
反面教師として自身の成長に繋げる
信用できない上司を反面教師と捉えることは、良い教訓を得るチャンスになります。上司の望ましくない行動や特性を観察し、自分自身がそのような行動を取らないよう活かしましょう。
上司が部下の意見を聞かずに独断で決定を下す姿を見て、将来自分が管理職になった際には、チームメンバーの意見を尊重し、オープンなコミュニケーションを心がけようと学ぶことができます。
ビジネスにおいて反面教師から得られる教訓は、非常に深いものがあります。なぜなら、反面教師の行動がもたらす悪影響を直接体験することで、その重要性を身をもって理解できるからです。これは単に本や講義で学ぶよりも、はるかに印象深く、実践的な学びとなります。
また、反面教師を通じて学ぶことで、自身の価値観や理想のリーダー像をより明確にすることができます。これは将来のキャリア形成において非常に有益な洞察となるでしょう。
信用できない上司と働き続けるリスク
信用できない上司の下で働き続けると、日々のストレスや不安が蓄積し、長期的には仕事のパフォーマンスや個人の幸福度を低下させる恐れがあります。
以下では、信用できない上司と働き続けることで生じる主なリスクについて説明します。
仕事の効率が下がる
信用できない上司の下で働くと、無駄なタスクが増える傾向があります。例えば、上司の指示が曖昧であったり、頻繁に変更されたりすることで、同じ作業を何度もやり直す必要が生じます。これにより、本来必要のない作業に時間を費やすことになり、生産性が低下します。
また、意思決定に時間がかかることも効率低下の一因です。
上司の判断を信頼できないため、部下は自分で決断を下すことを躊躇し、些細な事項でも上司の承認を求めるようになります。これにより、本来迅速に進めるべきプロセスが遅延し、プロジェクト全体の進行が滞ることがあります。
さらに、上司とのコミュニケーション不足により、スムーズに物事が進まないケースも多々あります。必要な情報が適切に共有されないことで、誤解や齟齬が生じ、結果として余計な手間と時間がかかってしまいます。
仕事へのモチベーションが下がる
モチベーションが低下する主な理由として、努力や成果が正当に評価されないことが挙げられます。例えば、一生懸命取り組んだプロジェクトの成功を上司が自分の手柄にしてしまったり、逆に失敗の責任を不当に押し付けられたりすることで、働く意欲が失われていきます。
また、上司の不公平な態度や気まぐれな判断により、自分の仕事の意義や目的を見失ってしまうこともあります。長期的なビジョンや明確な目標が示されないまま、場当たり的な指示に従わされることで、仕事への情熱や使命感が薄れていく可能性があります。
ストレスがかかる
ストレスの主な原因として、常に警戒心を抱いて仕事をしなければならない状況が挙げられます。上司の予測不可能な行動や不適切な指示に対して、常に防衛的な姿勢を取る必要があるため、精神的な疲労が蓄積されていきます。
また、上司との意見の相違や、不当な扱いを受けた際の不満を適切に表現できないことも、大きなストレス要因となります。自分の意見や感情を抑圧し続けることで、内面的なフラストレーションが溜まっていきます。
このような持続的なストレスは、健康面で深刻な悪影響をもたらします。
まず、頭痛や胃腸の不調、不眠といった身体的症状が現れる可能性があり、精神的な不安感に襲われたり、抑うつ状態に陥りやすくなります。さらに深刻な場合、精神疾患の引き金となり、うつ病や不安障害などの発症リスクが高まります。
あなたの未来を「信用できない人」に委ねなくていい
本記事で紹介したような対策を講じても状況が好転しない場合、あるいは早急に環境を変えたいと考えるならば、退職や転職も有効な選択肢の一つとなります。
ですが、退職の意思を上司に伝えた際に、さまざまな問題が発生する可能性もあります。例えば、上司から強引に引き留められたり、退職の申し出をしたことでハラスメントが激化したりするケースがあります。
このような状況に直面した場合、一人で対処するのは困難を極めるかもしれません。
そんな不安がある方は、退職代行サービスの利用を検討しましょう。退職代行サービスは、従業員に代わって会社や上司とのやり取りを行い、スムーズな退職をサポートします。
とくに、ハラスメントや不当な扱いを受けている場合、専門家のサポートを受けることで、自身の権利を守りつつ、安全に職場を去ることができます。
退職や転職の決断は慎重に行う必要があるため、現在の環境を離れることで失うものと得られるものを冷静に比較検討し、長期的なキャリアプランを考慮した上で判断することが大切です。
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2025年1月中旬に3月末の退職意思を明確に伝え、引き継ぎの実施にも同意していたものの、その後の会社側の対応に問題がありました。当初は「業務範囲の整理」として上司との面談が行われていたようでしたが、2月中旬に提示された内容は、引き継ぎ業務が拡大されており、本人の本来の業務を超える範囲で、新規の調整・対応業務が加えられていたとのことでした。本人が求めているのは「逃げ」ではなく、誠実に退職すること。
参照:セルフ退職ムリサポ!公式サイト
しかし、その道筋すら不透明な状態にされてしまったとき、退職に関しての専門的なサポートが必要になるのも当然かと思います。
まとめ
職場環境や個人のキャリアに大きな影響を与える「信用できない上司」との関係。状況が改善しない場合は、転職や退職を検討するのも一つの選択肢です。自身の幸せとキャリアの成長を最優先に考え、前向きな行動を起こしましょう。

株式会社Amazia Link
LogsFix編集部
本記事はLogsFixを運営する株式会社Amazia Linkが企画・監修を行いました。